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(2/17)漆原直美ヴァイオリンリサイタル@MUSICASA [漆原直美]

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一昨日、ヴァイオリニスト・漆原直美さんのリサイタルを観に行ってきました。
漆原さんの演奏を聴くのは2015年11月以来、2年ぶりですね。
出産したばかりでどうなるかちょっと不安でしたが全く問題ありませんでした。
ということで、クラシックの曲で楽しんできたリサイタルのライブレポです。

漆原直美ヴァイオリンリサイタル
日時:2/17(土) 18:36~20:31(1時間55分)
会場:MUSICASA(東京)
出演:漆原直美(violin)、長尾洋史(piano)、江口心一(cello)
~1部~
♪無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番よりプレリュード(バッハ)
♪ヴァイオリンソナタ第4番ニ長調 HWV371(ヘンデル)
 1.Affettuoso
 2.Allegro
 3.Larghetto
 4.Allegro
♪ヴァイオリンソナタ第1番ト長調「雨の歌」作品78(ブラームス)
 1.Vivace Ma Non Troppo
 2.Adagio
 3.Allegro Molto Moderato

~2部~
♪愛の喜び
♪愛の悲しみ
♪美しきロスマリン
♪ピアノ三重奏曲ロ長調 作品8(ブラームス)
 1.Allegro con brio
 2.Scherzo
 3.Adagio
 4.Allegro

~アンコール~
♪パッサカリア(ヘンデル)
♪ピアノ三重奏曲第25番ト長調「ジプシー・トリオ」よりハンガリー風ロンド(プレスト)(ハイドン)



会場に到着しました。
時刻は18時前。。。
とにかく寒い寒い!!
早く開けてくれー!!
15分待ってようやく開場となりましたので中に入ります。

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なんで開場前から来てたかというと、この会場は自由席だからです。
コソコソをメモを取るので最前列は避けたいし、2列目3列目は窮屈そうなので、1段高くなってて見やすい4列目左側を取ってます。
今回は左から前から4列目の左から3つ目の席を確保しました。

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席を確保したら次はアルバムですね。
漆原さんはこのリサイタルで渡せるようにアルバムを制作中とブログで宣言していました。
この日まで情報が全くなかったのでもしかしたら間に合わないんじゃないかなあと不安がありましたが、発表されてよかったです。
タイトルは「Dear」ですね。
オリジナル曲2曲が榊原大さんプロデュースということでしたが10曲目のタイトル曲「Dear」と11曲目の「Mustache」が当てはまりそうです。

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早速CD売り場へ。。。
やはり男性客が多いですね。
女性客もたくさんいましたが、私を含めてアルバムに釣られる男性客が多いのはどの女性ミュージシャンでも同じです。
逆に女性客はグッズに釣られるイメージがあります。

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アルバム「Dear」を購入しました。
2800円です。
出産したばかりということでジャケット写真をなかなか取れなかったそうですが、なんとか間に合いましたか。。。
アルバムには3/7が発売日と出ていたのでだいぶ先行で購入できましたね。
後で聴いてみます。

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一通りやり終えて席に戻りました。
開演時間を少し過ぎたところで場内は暗転。
紫色のドレスを着た漆原さんがソロで登場しました(^-^)//""パチパチ

1曲目の演奏はバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番」より「プレリュード」。
アルバム「Dear」には第2番が全楽章入ってるのを見たのでこの中から演奏するのかなと思いましたが、よく見ると第3番でした。
でも、第2番並に有名だと思います。
特にプレリュードのイントロは有名ですね。
バッハらしい緻密な進行がいいです。
甲高いイントロで始まった後は無伴奏ヴァイオリンらしくずっと細かい音を弾き続けていました。
久しぶりに聴いたので最初は不安でしたがすぐに不安は消えました。

1曲演奏したところで漆原さんは退場しました。
ひと呼吸置いたところで、漆原さんとピアノの長尾さんが登場しました(^-^)//""パチパチ

2曲目の演奏はヘンデルの「ヴァイオリンソナタ第4番ニ長調」(HWV371)。
場所によっては第4番だったり第7番だったりするので正しい番号は分からないですが、今回はプログラムにそう書いてありました。
第1楽章と第2楽章は動画がいろいろアップされてるんですが、割と弾きやすいんですかねえ。
全楽章を通しても結構短いです。
ピアノ伴奏は結構単調な音に聞こえましたが、オリジナルはきっとチェンバロでしょう。

第1楽章は暗くはないですが、ゆっくりとした演奏でした。バロック曲の第2楽章を聞いてるかのような感じで珍しかったです。
第2楽章は軽快な演奏に変わっていました。漆原さんの高音メロディのバックで流れるピアノメロディはやはりチェンバロのようでした。
第3楽章はゆっくりしてて暗い演奏でした。長音も多くて派手さもなく地味な感じです。
第4楽章は再び明るい演奏に戻り、漆原さんの華やかなメロディが聞こえていました。

演奏が終わると漆原さんと長尾さんは退場しました。
ひと呼吸置いたところで、漆原さんと長尾さんが再度登場しました(^-^)//""パチパチ

3曲目の演奏はブラームスの「ヴァイオリンソナタ第1番ト長調≪雨の歌≫」。
いやいや、あのブラームスですか。。。
初めて聴くかなあと思いましたが、2011年に葉加瀬太郎さんのツアーで聴いていました。
2回目ということになりますが、ブラームスの良さを理解するのは難しい。。。

第1楽章はこれだけで前の曲並の長さがあって、最初からずいぶん長いです。穏やかな部分とやや明るい部分が交互にありましたが、ブラームスっぽい緻密な感じが出ていました。
第2楽章はゆっくりとした演奏で、重音も時折響かせていました。漆原さんが休んでピアノ伴奏のみの部分もありました。
第3楽章はやや速い演奏でした。ピアノの音数が多くて漆原さんのメロディの裏でずっと弾き続けていた印象がありました。最後はゆっくりになって終わっていました。

演奏が終わると2人が退場し、休憩時間になりました。
ここにロビーというものはないのでじっとするしかないです。

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ただ、じっとするのも理由がありました。
サービスで飲み物を配ってるんですよね。
以前、ここで開催されたデビューリサイタルのときもスタッフが「配ってますので」と言って、パックのジュースを差し出してくれました。
今回はジュースとお茶の2種類がありましたがジュースは残りが少なかったのでお茶にしました。
ここは自動販売機すらない会場なのでありがたいですね。
お茶を飲みながら時間を潰しました。

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休憩時間が終わったところで場内は暗転。
漆原さんと長尾さんが登場しました(^-^)//""パチパチ

4曲目の演奏はクライスラーの「愛の喜び」。
昼間に開催されたNAOTOさんコンサートで聴いてきたばかりです。
いろんなヴァイオリニストに演奏されてるってことですね。
漆原さんの力強くて華やかな重音が鳴り響いていました。

5曲目の演奏はクライスラーの「愛の悲しみ」。
こちらは「愛の喜び」と比べると聴く機会は少ないですね。
私は久しぶりに聴きました。
穏やかな演奏ですが、タイトル通りに短調が入るのでジプシー感が出ていました。

6曲目の演奏はクライスラーの「美しきロスマリン」。
前の2曲とともにクライスラーの「愛の三部作」と言われています。
こちらはもっと聴く機会がないですね。
優雅なワルツの演奏ですが、小刻みな高音が多くて華やかさがありました。

演奏が終わると漆原さんと長尾さんは退場しました。
ひと呼吸置いたところで、漆原さんと長尾さんとチェロの江口さん登場しました(^-^)//""パチパチ

7曲目の演奏はブラームスの「ピアノ三重奏曲ロ長調」。
チェロの江口さんはようやく出番ですね。
今まで何してたんすかって感じですが、クラシックでは1曲だけ出てくるというの普通にあるのでまあいいか。。。
ピアノトリオからは漆原さんも座って演奏していました。
まあ、バランスを考えてなんでしょう。
またブラームスの曲で、長い演奏でした。

第1楽章はいわゆるソナタ形式で他の楽章と比べて長くて緩急がついていました。漆原さんと江口さんのハモリが結構目立っててきれいでした。
第2楽章はスケルツォで、最初と最後の部分はトリッキーな演奏で面白いです。中間に壮大な感じの演奏が混ざっていました。
第3楽章はものすごくゆっくりとした演奏で、ピアノの長尾さんが自分で譜めくりできるくらいです。ここでも漆原さんと江口さんのハモリが結構目立っていました。
第4楽章はテンポが速くなって漆原さんも江口さんも力強い演奏に変わっていました。長尾さんはとにかく細かい音が多くてピアノトリオらしい演奏でした。

アンコールでは漆原さんがあいさつをしていました。
「土曜日に来て頂き、ありがとうございます」と言ってましたが、私にとってはちょっと遠い会場なので、土曜日開催はありがたいです。
チケットはSold outでした。

アンコール1曲目の演奏はヘンデルの「パッサカリア」。
漆原さんと江口さんの2人で演奏してました。
これ、アンコールでやる曲じゃないでしょうと思いましたけど、白熱の演奏が続いていました。
漆原さんと江口さんで交互に速弾きをしたり重音を出したりと、とにかくすごかったです。

アンコール2曲目の演奏はハイドンの「ピアノ三重奏曲第25番ト長調≪ジプシー・トリオ≫」より「ハンガリー風ロンド(プレスト)」。
再びピアノの長尾さんが戻り、ピアノトリオで演奏していました。
最終楽章らしく、軽快な演奏が続いていました。
途中、短調が入ってましたが最後はまた軽快で明るい演奏に戻り、コンサートを締めくくっていました。

演奏が終わると3人が退場し、コンサートが終わりました。

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終演後、出口でアルバム「dear」にサインをしていただきました。
漆原さんに「お名前は?」と聞かれて焦ってしまいましたが「ありがとうございます」と書くことにしてくれました。
そしたら「う」が抜けてこんな感じでした。
まあ、これも立派なサインですね。
「楽しかった」と言ったのに対して「マニアックな曲が多かった」と返していましたが、やはりブラームスは難しいです。

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外は相変わらずの寒さでした。
とっとと帰ろう。。。
会場を後にしました。

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内容は完全にクラシックコンサートでしたね。
できればアルバム「Dear」に入っている「エストレリータ」とか「前奏曲とアレグロ」とかオリジナル曲「Dear」とかも聴きたかったですが、ソナタがわんさかあったので今回は十分でしょう。
アルバムは後で聴いてみます。

そのクラシックですが、バッハやヘンデルのほうが好みなのでブラームスの良さが分かるまでには至らなかったですが、MUSICASAは音の響きもよくヴァイオリンの音色を十分楽しめました。
観に来ている観客もクラシックに慣れている方が多いようで、楽章の間の拍手は全くなかったし、安心して演奏を聴けました。
漆原さんのリサイタルがまたあれば観に行くことにします。

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