(2/27)柏木広樹 Made in musicasa 2016 "Cellos LIFE"＠第一生命ホール

先日、チェリスト・柏木広樹さんのコンサートを観に行ってきました。
柏木さんのコンサートは昨年の秋にレコ発ツアーがありましたが、あの時期は他のライブが多くて見送ったんでした。
なので昨年春に開催された「音文」以来９ヶ月ぶりです。
久しぶりに柏木さんの世界を楽しんできたコンサートのライブレポです。

柏木広樹 Made in musicasa 2016 "Cellos LIFE"
日時：2/27(土) 14:31～16:50(2時間19分)
会場：第一生命ホール(東京)
出演：柏木広樹(cello)、天野清継(guitar)、松本圭司(piano)、
　　　鳥越啓介(bass)、岡部洋一(percussion)
ゲスト：NAOTO(violin)、吉俣良(piano)
曲目：
～１部～
♪モモの唄
♪LIFE
♪JUNCTION
♪相思華
♪Peace of mind
♪Picture of mind
♪冷静と情熱のあいだ

～２部～
♪Cielo Azul
♪Torbellino!
♪Heart to Heart
♪オシツオサレツ
♪streamline
♪森林特急

～アンコール～
♪musicasa
♪La～La～Ya
♪2011



会場に到着しました。
時刻は14時27分。。。
あまり時間がないですね。
とっとと入場します。

ホールに入りました。
私の座席は1階18列21番です。
ファンクラブに入ってるわけでもなくHP先行販売も我慢して一般発売で購入したのでだいぶ後ろです。
生音だったら前がいいのですが、確かこのライブは音響機器を使ってると思ったので大丈夫でしょう。
後ろで気楽な気分で楽しみます。

開演時間を少し過ぎたところで場内は暗転。
バンドメンバー登場後に柏木さんが登場しました(^-^)//""パチパチ

１曲目の演奏は「モモの唄」。
オリジナルでは押尾コータローさんと共演している曲です。
神戸公演では押尾さんがきっとギターで弾いてたと思いますが、今回は不在の押尾さんの代わりに松本さんのピアノ演奏が続いていました。
穏やかな演奏で、途中から柏木さんのしっとりとしたメロディが聞こえていました。

２曲目の演奏は「LIFE」。
松本さんの穏やかなピアノ伴奏をバックに暖かいメロディを演奏していました。
途中からはササッとステージに入ってきたNAOTOさんがオリジナルで聞こえるウェイウェイ・ウーさんの二胡の代わりにヴァイオリンのメロディを弾いていました。
柏木さんとのハモリもいい感じでした。

柏木さん：Made in musicasa 2016 "Cellos LIFE"へようこそお越し下さいました。柏木広樹です。よろしくお願いします。
観　　客：(^-^)//""パチパチ
柏木さん：このライブは１年に一度のご褒美です。自分のやりたいことが全部できます。これが終わると抜け殻になって10ヶ月過ごします。

ここ数年「Made in musicasa」というタイトルでこの時期にライブが開催されています。
会場第一生命ホールの近くにある浜離宮朝日ホールもよく使われていますね。

柏木さん：NAOTOはデビュー10週年です。3/21に東京国際フォーラム・ホールＣでライブがあります。ちょっとしゃべりますか？ヴァイオリンと同じようにしゃべるのが武器でしょ？
NAOTOさん：しゃべりが武器なヴァイオリニストは僕の上に２人いるので頑張らなくてもいいと思ってます。
柏木さん：あの２人はカテゴリが違います。
NAOTOさん：国が違うと思ってます。

「あの２人」のうちの１人は音楽以外のことで話題になってますが、それすら話のネタにするくらいの鋭い武器を持っています。
もう１人のほうも参戦してたのはネットニュースで確認しました。
まあ、「あの２人」がいない今年のlive image 16 seizeが穏やかに進行するのは確かでしょう。

３曲目の演奏は「JUNCTION」。
オリジナルはバッハの「無伴奏チェロ組曲 第4番」です。
柏木さんがチェロで原曲を演奏しているところにNAOTOさんのオリジナルメロディが加わるような感じでした。
もちろん、NAOTOさんのメロディもバッハっぽかったですが、これはこれで面白いです。

４曲目の演奏は「相思華」(そうしばな)。
オリジナルでは尺八奏者の藤原道山さんとのデュオ演奏ですが、今回はNAOTOさん、鳥越さんとのトリオ演奏でした。
鳥越さんがいるのでオリジナルより重厚感が増していました。
NAOTOさんの華麗なソロ演奏がが長く続いてて聴き応えがありました。
柏木さんは主にサブメロを弾いていました。

ここでNAOTOさんは退場しました。

柏木さん：チェロがもっとポピュラーになってほしい。イケメンの2CELLOSが出てきてどうですか？と聞かれますが、僕は最高だと思ってます。

昨年開催された2CELLOSの日本公演は３回観に行きました。
まあ、すごかったですね。。。
いろんなことができる楽器なんだなと思った物です。

５曲目の演奏は「Peace of mind」。
天野さんとのデュオ演奏でした。
穏やかな天野さんのギター伴奏に乗って柏木さんはアイリッシュっぽいメロディを奏でていました。

６曲目の演奏は「Picture of mind」。
岡部さんの鳴り物がドンドコ鳴る中を柏木さんが軽快なメロディをずっと弾いていました。
パーカッショニストが持ってる楽器は人によって違ってるので見てて面白いです。
その後は天野さんも演奏に加わり、さらにピアノの松本さんがステージに戻ってきて華やかな演奏に変わっていました。

７曲目の演奏は「冷静と情熱のあいだ」。
吉俣良さんが音楽を担当した映画「冷静と情熱のあいだ」からの曲です。
柏木さん自身も出演した映画で「竹野内豊さんとケリー・チャンさんがブチューっとする後ろで弾く役」と言ってましたがリアルタイムじゃないんでちょっと分からないですね。
観客席にいた吉俣良さんが柏木さんの紹介でステージに登場し、デュオで演奏していました。
吉俣が伴奏で柏木さんがメロディを弾いていましたが、穏やかで暖かい演奏でした。

演奏が終わると柏木さんたちが退場し、休憩時間になりました。
ロビーへ行きます。

物販コーナーでは柏木さんのアルバムを買い求める観客が集まっていました。
よく見てなかったですが、NAOTOさんのアルバムもあったみたいですね。
隣には盲導犬もいますね。。。
柏木さんのライブならではです。

スタンド花も置いてありました。
HATSメンバーや藤原道山さんなど、アルバム「Cellos LIFE」の収録に参加した人たちですね。

ロビーの一角には１部で話してたNAOTOさんのアニヴァーサリーライブ「NAOTO 10th Anniversary Live -BEST side-」東京公演のチケットが販売されていました。
NAOTOさんの等身大パネルも置いてありますね。
このライブは私も観に行く予定なのでこのライブについてはまた後で書きます。

もちろん、柏木さんの等身大パネルも置いてありました。
普段は両方ともBluesofaかクロサワ楽器店の倉庫に入ってるんですかねえ。

ビュッフェでは軽食やドリンクを注文する観客で賑やかになっていました。
私も今回はちょっと並ぶことにします。

アイスコーヒーを注文しました。
前日に平日のビルボードライブ公演があったのでちょっと寝不足だったんですよね。。。
グイッと全部飲みました。

休憩時間が終わると場内は暗転。
柏木さんがバンドメンバーと一緒に登場しました(^-^)//""パチパチ

８曲目の演奏は「Cielo Azul」。
やっぱり全員いると賑やかになります。
明るく爽やかな演奏で、１部とは違った感じなのがすぐに分かりました。
イントロや間奏では松本さんの華麗なピアノ演奏がよく聞こえていました。

９曲目の演奏は「Torbellino!」。
タイトルはつむじ風のスペイン語なんだそうです。
いきなり天野さんがフラメンコ風のギターソロを弾き出しましたが普段見せない姿だったので驚きです。
その後もスピード感のある演奏が続いていましたが、途中で柏木さんが弓を口に加えてクラップするところもあり、全体的にフラメンコでした。

１０曲目の演奏は「Heart to Heart」。
アルバム「cocoro～Relation～」に収録されています。
いつも頑張る盲導犬に対して「音楽を聴くときくらい休みなさいよという思いで作った」と言ってました。
休憩中に盲導犬が来てたのを見ましたがこれもこのライブではお馴染みです。
穏やかでしっとりとした演奏でした。
途中のコーラス部分は柏木さんと岡部さんを除く３人が声を出していました。

１１曲目の演奏は「オシツオサレツ」。
イントロの部分ではパーカッションの岡部さんを中心に鳴り物がたくさん入るアフリカっぽい演奏で、松本さんなどもなんか変な音を出して賑やかにしていました。
「オシツオサレツ」は胴体の前後に頭がある奇妙な動物で、「ドリトル先生アフリカゆき」で登場するそうです。
胴体の前後に頭があるということで、メロディをドシラソファミレドドレミファソラシドみたいに対称にしたと言ってましたが、最初は変なメロディに聞こえる感じで、後半はしっかりとしたメロディに聞こえていました。
構想に３年かかったそうです。
リズム自体はブラジル音楽で形になってたのがまた面白かったです。

１２曲目の演奏は「streamline」。
まずはいきなり柏木さんの長い独奏から始まっていました。
チェロの表現力を存分に発揮する内容でした。
その後は曲に入り、白熱の演奏が続いていました。
鳥越さんのベースソロも長く続いていましたが、エレキ音が入ってたように聞こえてかなりビンビンでした。
演奏後は「息が切れる」というようにとにかく力が入る内容でした。

柏木さん：来年、このホールを先ほど予約しました。
観　　客：(^-^)//""パチパチ
柏木さん：ホールというのは１年前に予約するもんなんですね。

ということは、来年もこの時期に「Made in musicasa」をここでやるってことですね。
半年くらい経てば続報が出てくるでしょう。

１３曲目の演奏は「森林特急」。
今回のアルバムでは一番の盛り上がり曲だと思います。
スピード感のあるリズミカルな演奏で、照明もグルグル動いていました。
この曲でまた戻ってきたNAOTOさんの長いソロ演奏があり、聴き応えがありました。
その後はパーカッションの岡部さんの迫力のあるソロもあり、かなり長い演奏になっていました。
観客に特殊なリズムの手拍子もさせたりして、かなり盛り上がりました。

アンコール１曲目の演奏は「musicasa」。
アルバム「musicasa」のタイトル曲です。
いわゆる「お客様参加型」の曲で、チラシと一緒に配られた楽譜を使って発生練習からやっていました。
私には楽譜がついてなかったのですが、すでに暗譜してるので大丈夫です。
(キョードー東京何してやがる・・・)
練習のときよりも「速い」と予告してましたが、かなり速く演奏しててスピード感がありました。
松本さんの32小節のソロ演奏とNAOTOさんの16小節の軽やかなソロ演奏があった後、柏木さんの合図でみんなで練習通り歌っていました。
回りの観客が女性ばかりで男性の私が歌うのがちょっと大変なのはNAOTOさんライブと同じです。
高いファ＃を出すのは歌うのは女性にとってかなりきついはずなんですが、頑張って出してました。

アンコール２曲目の演奏は「La～La～Ya」。
アルバム「pictures」に収録されている盛り上がり曲です。
こちらもオリジナルよりもさらに速く突っ走る演奏で、観客をより盛り上げていました。
天野さんのソロとかNAOTOさんのソロも速かったです。
観客に「La～La～Ya♪」と歌わせた後は「無茶をします」と言って椅子の上に乗り、恒例の「海老反り」！！
チェロを高々と持ち上げて演奏していました。
それと同時にNAOTOさんのブリッジも炸裂！！
海老反りとブリッジの共演を私が見たのは多分初めてだと思います。

アンコール３曲目の演奏は「2011」。
カーテンコールもあって拍手が鳴り止んたのでもう終わりかなと思ったのですが、柏木さんが一人だけひょっこり出てきてソロで演奏していました。
最初に演奏することもあるのでここで演奏というのもなんか意外ですね。
静かな演奏で照明も暗く、観客もシーンと静まり返って聴いていました。

演奏が終わると柏木さんが退場し、ライブが終わりました。

ロビーではサイン会の準備が整ってて観客の行列ができていました。
椅子が１つなのでサインを書いてくれるのは柏木さんだけのようです。
NAOTOさんも一緒なんてことがあればCDを買って並んでたかもしれないですね。

すでにアルバムを持ってたので今回は参加をやめておきます。。。
会場を後にしました。

曲数はそれほど多くはなかったですが、面白かったですねえ。
柏木さんの演奏だけでなくNAOTOさんの演奏や、各バンドメンバーの演奏も充実していました。
NAOTOさんのブリッジと柏木さんの海老反りを同時に拝めたのがとにかく大きな収穫だったかな。。。
この時期いろいろなライブがあって最後まで観に行くかどうか迷ったのですが、やはり観に行ってよかったです。
バンド編成のライブはそれこそ１年ぶりだったので新鮮な気分で楽しめました。

次の柏木さんコンサートはいつになるか分からないですが、また「音文」とかの情報が出てくるでしょう。
live image 16 seizeが終わった後にまた柏木さんコンサートを観に行こうと思います。