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(6/21)奥村愛 ヴァイオリンリサイタル@府中の森芸術劇場ウィーンホール [奥村愛]

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2週間前、ヴァイオリニスト・奥村愛さんのリサイタルを観に行ってきました。
元々この日はヴァイオリニスト・NAOTOさんのヒーリングライブを観に行くはずでしたが抽選で落選し、他のコンサートがないか探したところちょうど近場で見つかり、観に行くことにしました。
2000円という安価なチケット代も私にとっては魅力的でした。
クラシック曲を楽しんできたリサイタルのライブレポです。

府中の森クラシックコレクション ようこそクラシック 奥村愛 ヴァイオリンリサイタル
日時:6/21(土) 14:02~15:52(1時間50分)
会場:府中の森芸術劇場ウィーンホール(東京)
出演:奥村愛(violin)、加藤昌則(piano)
曲目:
~1部~
♪愛の挨拶(エルガー)
♪愛の喜び(クライスラー)
♪スラヴ幻想曲(ドヴォルザーク)
♪ヴァイオリン・ソナタ(ラヴェル)
 第1楽章:Allegretto
 第2楽章:Blues.Moderato
 第3楽章:Perpetuum mobile.Allegro

~2部~
♪スマイル(チャップリン)
♪カノン(パッヘルベル)
♪Breezing air(加藤昌則)
♪朝の歌(エルガー)
♪美しい夕暮れ(ドビュッシー)
♪カルメン幻想曲(ワックスマン)

~アンコール~
♪ティコティコ(アブレウ)


車でびゅんと走り、開演10分前に到着しました。
ここに来るのは2005年の葉加瀬さんツアー「VIOLINISM With Love」ツアー以来。。。
かなり久しぶりでした。
あのときは電車で会場に向かったのかな。。。
もう、覚えていません。

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会場の一角にはハープを弾く女性の像が置いてありました。
「天地への讃歌」と書いてあります。
きれいですねえ。。。

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左側から見るとこんな感じです。
台座には富永直樹さんの名前が入ったプレートがついていました。
神戸国際会館こくさいホールに置いてあった「美しき神戸へのメロデー」の作者と同じですね。
他の会場にもこういうのがあるのかなあと気になってたのですが、live image 14 quatorze神戸公演からわずか1ヶ月半で見つかるとは思いませんでした。

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ちなみに、「美しき神戸へのメロデー」こんな感じです。
まだまだ他のホールにもあるんでしょうか。
今後のコンサートで探してみます。

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ロビーは広々としていました。
テーブルやビュッフェもあるようです。
2部が終わったら行ってみます。
物販コーナーにはまだまだ人だかりができていました。
奥村さんとピアノの加藤さんが共演して作ったアルバム「ラヴェンダーの咲く庭で」と「With a Smile」は両方とも奥村さんが出演した「ハッピータンゴアワー」コンサートで買ってしまったんですよね。。。
ということで、今回はパスです。

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ホールに入りました。
私の座席は18列12番です。
NAOTOさんのヒーリングライブの落選を知ってから急遽チケットを取った席なのでかなり後方ですね。
でも、チケット代は2000円と割安だったし、まあいいでしょう。

開演時間を少し過ぎたところで場内は暗くなり、ステージは明るくなって紫のドレス姿の奥村さんと、ピアノの加藤さんが登場しました(^-^)//""パチパチ

1曲目の演奏はエルガーの「愛の挨拶」。
有名な小品ですね。
サッと演奏を始めていました。
奥村さんに限らずヴァイオリンのリサイタルではよくイントロで演奏されてるかも。
しっとりと優雅な演奏でした。
奥村さん:みなさん、こんにちは。府中の森芸術劇場ウィーンホールへようこそお越しくださいました。ヴァイオリン・奥村愛です。
観  客:(^-^)//""パチパチ
奥村さん:ピアノ・加藤昌則。
観  客:(^-^)//""パチパチ
奥村さん:通常は2時間のコンサートです。今回は1時間半と短めですけど楽しんでいただければと思います。

2000円なのでそのくらいはいいです。
奥村さん:ここ府中市とオーストリアの首都ウィーンのヘルナルス区とは友好都市の関係にあります。過ごしやすくて緑はいっぱいで、音楽好きにはたまらない音楽家の家が残っています。日本で100年も残っている建物はそうはないです。

そういえば、ホール名がウィーンホールですね。
府中市のHPによれば、相互でホームステイなどの相互訪問をしているようです。
友好都市か。。。
海外旅行なんてここ数十年してないなあ。。。

2曲目の演奏はクライスラーの「愛の喜び」。
これも有名な小品です。
2曲とも8年前のVIOLIN SUMMITでも演奏してましたね。。。
重音が多かったですが、8年前は葉加瀬さんと演奏してたのかな。。。
華やかな演奏でした。

3曲目の演奏は「スラヴ幻想曲」。
ドヴォルザークの「スラヴ舞曲」の中の4曲を組み合わせたものと紹介していました。
確か16番まであるんでしたね。
いろいろ展開が変わる演奏でした。
宮本笑里さんのアルバムにも入ってるので知ってはいるのですが、オリジナルのほうは第5番しか知らないのでどこを組み合わせたか分かりませんでした。
まあ、いいか。。。
奥村さん:昨日はここを貸し切ってもらって1人で練習していました。贅沢な時間を味わえてよかったです。

しばらく桐朋学園時代の思い出話をしていました。
桐朋学園はここから数駅離れたところにあるそうで、ウィーンホールも使っていたそうです。
演奏のときに緊張して指揮者を全然見ないで演奏し、後で謝ったことなど話していました。
桐朋学園か。。。
音楽の世界では有名っぽいです。

4曲目の演奏はラヴェルの「ヴァイオリン・ソナタ」。
多分、私が聴くのは初めてです。
奥村さんは「聴きやすい曲を選んだ」と言ってましたが、そうでもなかったかな。。。
もしかして、最近の曲?と思って調べましたがやはり20世紀の曲でした。

第1楽章はピアノの不興和音とかわかりにくいメロディなどあってなんか神秘的な演奏に聞こえました。
第2楽章は少しリズミカルな感じがしましたが、メロディは分かりづらい。。。ピッチカートの和音は痛そうに見えましたが普通かな。。。
第3楽章はヴァイオリンがずっと大変な演奏を続けてましたがピアノ伴奏の和音が難しくてやはり分かりづらい。。。
ベートーヴェンの「春」とかがいいなあと思う程度のクラシックの知識なので、現代曲はちょっと苦手。。。
個人的にはポカーンと聴いてた感じでした。

演奏が終わると奥村さんと加藤さんは退場し、休憩時間になりました。
ロビーへ行きます。

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物販コーナーは用なしなのでビュッフェへ。
すでに先客が大勢いました。
休憩が15分しかないのでなかなかゆっくりしていられないんですよね。

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アイスコーヒーを注文しました。
氷がたくさん入ってるのでゆっくりと飲みたいところですが、意外と時間がありません。
3分後に5分前のコールが鳴り、観客がサッといなくなります。
私も最後はほとんど一気飲みでした。

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休憩時間が終わったのでホールに戻ります。
場内は暗くなり、ステージは明るくなって奥村さんと加藤さんが登場しました(^-^)//""パチパチ
奥村さん:後半は軽めの曲を演奏します。昨年、リリースしたアルバム「With a smile」から何曲か演奏します。

アルバム自体は2月のハッピータンゴアワーで購入済みです。
買ってなかったらここで買ってサイン会に出てもよかったんですけどねえ。。。
今回は我慢します。。。

5曲目の演奏はチャップリンの「スマイル」。
奥村さんは超有名と言ってましたけど私はなんか聴いたことがあるなあという程度。。。
ヴァイオリンではあまり演奏されてないのかも。。。
しっとりとした演奏でした。

6曲目の演奏はパッヘルベルの「カノン」。
これこそ超有名です。
私でも解りますよ。
いろんなヴァイオリニストに演奏されていると思います。
こちらもしっとりとした演奏でした。
奥村さん:府中市の中学校を6校回りました。今年は6校ですが、今後全ての中学校を回る予定です。

そんな活動をなされてるとは。。。
中学校時代にヴァイオリンの生演奏を聴いたら私はどんな反応してたかなあ。。。
まだ音楽に目覚めてなかったからポカーンと聴いてたかもしれないなあ。。。

7曲目の演奏は「Breezing air」。
ピアノの加藤昌則さんのオリジナル曲です。
奥村さんの前作「ラヴェンダーの咲く庭で」に収録されています。
奥村さんのメロディはとても華やかでした。
加藤さんのピアノはアルペジオが多くて滑らかなな演奏でしたが、なんか独特な感じがしました。
奥村さん:せっかくなので。。。マイクも2人あるし。。。
加藤さん:ようこそいらっしゃいました。

加藤さんにもマイクがあり、2人でトークを始めます。
加藤さん:奥村さんのコンサートでどうしてしゃべらないといけないのかと思うでしょうが、2人のたわいのない話をするんですよね。マイクを持つとクスクス笑いが出るし。。。
観  客:笑

この流れは宮本笑里さんリサイタルで浦壁信二さんが話をするのと同じだな。。。
つまり、すっかり名物になってるということです。
加藤さん:みなさん、シーンとしてますよね。緊張してるのかなと思ってぴったりの話を持ってきました。

モーツァルトを例に作曲家は変わり者と思われているがそうでもないよという話をしていました。
加藤さん:作曲家は変わり者と思われてるんです。
奥村さん:Yes sir!
加藤さん:妻に怒られたんです。愛想がないと。。。幼稚園のママに何を言われたと思う?すごく気むずかしいと。。。

奥村さんの反応も面白いな。。。
もちろん、ここで作曲家とは加藤さん本人のことです。
幼稚園でボディペインティングをやった後、絵の具を洗い落とした後の片付けを手伝おうとしたら「加藤さん、やめてください!!」拒否された話もしていました。
まあ、加藤さんもオフィシャルな方なのでみんな配慮してるんだと思いますよ。
その後もしばらく「たわいのない」話が続いていました。

8曲目の演奏はエルガーの「朝の歌」。
アルバムの1曲目に入っています。
エルガーという割りには生演奏は初めてかも。。。
全体的には朝をイメージしたようなさわやかな演奏でした。

9曲目の演奏はドビュッシーの「美しい夕暮れ」。
「ミュートを装着して演奏します」と言ってましたが、音が少しこもっていたように聞こえました。
どんなパーツだったのかはよく見えなかったのですが、弦を押さえるものみたいです。
全体的に静かな演奏でした。
奥村さん:演奏中に加藤さんって無愛想かなあと一瞬考えてしまいました。集中して演奏しないとダメですね。

演奏中に考えごとをするのは奥村さんだけではないのでいいです。
無愛想か。。。
作曲家がみんな無愛想ってことではないですよ。
羽毛田丈史さんとか、武部聡志さんとか。。。
面白い方々もいっぱいいます。

10曲目の演奏はワックスマンの「カルメン幻想曲」。
サラサーテの「カルメン幻想曲」が有名と言ってましたが、ビゼー作曲の「カルメン」をヴァイオリンとピアノで演奏できるようにアレンジしたものとなるでしょうか。
「カルメン」の有名なフレーズがあちこちに出てきていろいろ変わる演奏でした。
フィナーレはきちんと決めていてカッコよかったです。
奥村さん:普通のコンサートよりも短いはずなのになんででしょうね。。。

1時間半はとっくに過ぎていました。
きっと「たわいのない」話が長かったからでしょう。。。
長い分には文句はないですよ。
奥村さん:暑いですけどまたお会いできるのを楽しみにしています。最後はブラジルの曲です。ワールドカップやっててピッタリですね。ちょっと厳しいかな。。。

私もこの時点でもう上位進出はないなと思っていました。
サッカーのワールドカップが開催中ですが、日本はこの前日のギリシャ戦がドローとなり、コロンビア戦を残すのみとなっていました。
すでに2勝している国に勝てるはずもなく結果は知っての通り惨敗。。。
ショックはなかったです。

アンコールの演奏はアブレウの「ティコティコ」。
前作の「ラヴェンダーの咲く庭で」に収録されています。
ブラジルっぽいリズム感がある演奏でした。
ジプシー感が漂うメロディと明るいメロディが交互に出てきてますが、なんかサッカーのワールドカップと被ってるなあと思ってしまいました。

演奏が終わると奥村さんと加藤さんが退場し、リサイタルが終わりました。

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ロビーではサイン会の準備が整っていました。
椅子が2つあってマジックも2セットあります。
ということで、奥村さんと加藤さんのサインが同時にもらえます。
この撮影をした数秒後にササッと奥村さんと加藤さんがそのままの格好でサインを書き始めていました。
同じ事務所所属の小松亮太さんもそうですが、コンサートイマジンの方ってサイン会を始めるのが早いのかな。。。
でも、待ってる側にしたらとてもありがたいことです。

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サイン会の行列、長いですねえ。。。
さすが人気ヴァイオリニストだ。。。
奥村さんのサインはフルネームで書くので多少、回転が悪いかも。。。
まあ、名前の「Ai」だけだといろんな有名人と被りますからしょうがないです。

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奥村さんは今後も演奏を聴く機会があるでしょう。
サイン会の参加はそのときにするかな。。。
ということで、会場を後にしました。

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奥村さんのリサイタルは初めてでしたけど、2000円と安価だったにもかかわらず十分楽しめました。
スケジュールを見ましたが、普段はこういうガチなリサイタルの他に楽団との共演だったり0歳から入場OKのコンサートとかもやってて幅広く活動されているようです。
まあ、0歳からのは観に行かないと思いますけどそれ以外ならいいかもです。
次はいつになるか判らないですが、近場にやってきたらまた観に行きます。

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