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(11/10)村治佳織さんコンサート「プレミアム・クラシック」@東京オペラシティ [村治佳織]

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先月のことですが、クラシックギタリスト・村治佳織さんのコンサートを観に行ってきました。
今回はビオラ奏者のリチャード・ヨンジェ・オニールさんとの共演です。
村治さんは海外のオーケストラと共演することもあり、活動はワールドワイドですね。
ギターとビオラという珍しい組み合わせだったコンサートのライブレポです。

村治佳織「プレミアム・クラシック」 with リチャード・ヨンジェ・オニール
日時:11/10(木) 19:05~21:03(2時間ほど)
会場:東京オペラシティコンサートホール(東京)
出演:村治佳織(guitar)、リチャード・ヨンジェ・オニール(viola)
曲目:
~1部~
♪無言歌 ニ長調(メンデルスゾーン)
♪夢のあとに(フォーレ)
♪アルペジオーネ・ソナタ イ短調(シューベルト)
 1.アレグロ・モデラート
 2.アダージョ
 3.アレグレット

~2部~
♪無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調「妖精と王子」(バッハ)
 1.プレリュード「出会い」
 2.アルマンド「誘い」
 3.クーラント「とまどい」
 4.サラバンド「語らい」
 5.ブーレ「希望と不安」
 6.ジーグ「歓喜」
♪コユンババより第1楽章&第4楽章(ドメニコーニ)
 1.モデラート
 4.プレスト
♪チェロとギターのためのソナタ(ジナタリ)
 1.アレグレット・コモド(気軽に)
 2.アダージョ(ゆるやかに)
 3.コン・スピーリト(活気をもって)

~アンコール~
♪7つのスペイン民謡より「ホタ」(ファリャ)
♪カヴァティーナ(マイヤース)
♪古風な歌(ブラジル民謡)


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11月に入るとだんだんクリスマス色が濃くなってきますね。
秋の東京オペラシティで毎年見かけるクリスマスツリーが今年も出迎えてくれました。
見た目では判り辛いですが、ものすごくデカイです。


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会場に到着しました。
入口はスケスケのガラス張りです。
会場スタッフがビラを配っていました。
私もビラをもらって中に入ります。



この日はプログラムの変更があるようです。
奏者の希望により「J.S.バッハ G線上のアリア」から「フォーレ 夢のあとに」に変更とありました。
まあ、他の公演を観に行ってないのでG線上のアリアでもよかったかな。

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ロビーにもクリスマスツリーツリーがありました。
私のケータイは画質が悪いですが、見た目はとてもきれいです。
私と同様にカメラで撮影している観客もチラチラと見かけました。



あまり時間もないので席に座りました。
私の座席は1階4列25番です。
村治さんのコンサートはここ数年、ムジカキアラの先行販売で買ってるのですが、いつも左端か右端です。
センターポジションが全然取れません。
やはり東京オペラシティに直接買いにいったほうがいいんでしょう。

席に座りしばらくすると観客席側が暗くなりました。
ステージ左側の扉が開き、村治さんとビオラ奏者のオニールさんが登場しました(^-^)//""パチパチ

1曲目の演奏はメンデルスゾーンの「無言歌 ニ長調」。
本来はチェロの曲ですが、オニールさんがヴィオラで低音のメロディーをしっとりと演奏していました。
村治さんは和音が多く伴奏を弾いていた感じでした。
フィギュアスケートの今井遥選手が今年この曲を使ったそうですね。
村治さん:こんばんは。韓国のソウルで共演していつかまた共演したいと思っていました。8回公演の6回目ですがプログラムは今日はオリジナルです。1部はビオラの美しい音色を聴いていただきます。最後までゆっくりお楽しみください。
観  客:(^-^)//""パチパチ

韓国で人気の高いビオラ奏者みたいですね。
オニールさんを見るのは当然、初めてです。

2曲目の演奏はフォーレの「夢のあとに」。
いろんな奏者が演奏する有名な曲ですね。
他の会場ではここにバッハの「G線上のアリア」が入ってましたが今回だけ変えたそうです。
原曲どおり暗い曲で、ビオラのメロディーと村治さんの和音がしっとりと響いていました。

3曲目の演奏はシューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ イ短調」。
こちらも本来はチェロのためのソナタですが、ビオラやフルートで演奏されることもあるようです。

第1楽章は村治さんの前奏で始まり、最初は暗い演奏でしたがその後はいろいろ転調したりテンポが変わったりして長い曲でした。演奏後はやっぱり拍手が出ていました。村治さんがいかにも終わったってポーズをとるもんだから私もつられました。

第2楽章はイ長調で明るかったですが、その名のとおり、ゆっくりとした演奏で全体的に静かでした。

第3楽章もイ長調…曲名にイ短調ってついてるのは何なのかなあ。。。クラシックはよく知らないもので。。。軽やかな演奏が続き、最後はソナタらしく盛り上がっていました。

演奏が終わると村治さんとオニールさんが退場し、休憩時間になりました。
ロビーに行きます。
すでにたくさんの人でごった返していました。

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ビュッフェはもっと人が多いです。
もうテーブルはみんな占拠されてました。
慣れている観客は照明がつく前からビュッフェに向かっているのかもしれないですね。
まあ、私はそんなに急ぎません。

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今回はワインを注文しました。
ここから早くもアルコール注入です。
グラスにはTokyo Opera Cityの文字が入ってますが、白ワインが入ってるのでよく判らないですね。
ワインはおいしかったです。



ビュッフェとは逆側の一角には物販コーナーがありました。
村治さんのCD/DVDがずらりと並んでいました。
恐らくサイン会参加可能と言う話もしてるんでしょう。
たくさんの人でごった返していました。
私は年末のコンサートでサインをもらおうと思ったので今回はやめておきました。

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その年末のコンサートのチケット特別販売も行われていました。
12/17,12/18にアルバム「プレリュード」のリリース記念コンサートが開催予定です。
私はすでに12/17のチケットを入手済みです。

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おっと…休憩時間終了5分前か。
いつも鐘の音が聞こえるなあと思ってたのですが、こんな小さいものだったんですね。
会場スタッフが鐘を数回鳴らしていました。
私も席に戻ります。



5分後、観客席側が暗くなりました。
再び村治さんとオニールさんが登場しました(^-^)//""パチパチ

4曲目の演奏はバッハの「無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調」。「妖精と王子」と名前がついています。
タイトルどおり、本当はチェロ奏者一人で演奏するのですが、今回は2人で演奏していました。
佐藤弘和さんが「大胆に編曲」してサブタイトルをつけたそうです。
ストーリーがあって、最後はハッピーエンドと演奏後の曲紹介で村治さんが言っていました。

第1楽章はいかにもバッハらしいバロックメロディーが特徴の楽章で明るい演奏でした。村治さんのトレモロもありました。

第2楽章リズミカルで軽やかな演奏でした。

第3楽章もアップテンポで華やかな演奏でした。

第4楽章は全体的にゆっくりで2人でメロディーを入れ替えながらしっとりと演奏していました。

第5楽章は一番有名な楽章ですね。ビオラで軽やかに演奏していました。ビオラのメロディーもなかなか味があります。

第6楽章はアップテンポで軽やかな演奏でした。

演奏が終わると村治さんが観客席のほぼ中央にいた佐藤弘和さんを手で指して拍手を送っていました。
佐藤さんも席を立ち、村治さんや観客の拍手に応えていました。

ここでオニールさんが退場します。
村治さんもギターを交換しました。
そういえば次の曲は特殊調弦の曲ですね。

5曲目の演奏はドメニコーニの「コユンババ」。
私はギタリストの木村大さんの演奏をよく聴いています。
村治さんが10月に発売されたCD「プレリュード」にこの曲を入れたと聞いたときはびっくりしたものです。
今回は第1楽章と第4楽章のみの演奏でした。
第1楽章は神秘的な楽章です。村治さんの演奏はゆっくり目で少し長く感じました。
第4楽章はアップテンポで激しい楽章です。村治さんはメロディー重視で少しゆっくり目で演奏していました。

ここで再びオニールさんが登場しました(^-^)//""パチパチ
オニールさんもマイクを持ち、村治さんとしばらく会話をしていました。
村治さん  :こんばんは。
オニールさん:こんばんは。
村治さん  :今回のツアーはどうですか?
オニールさん:この2週間は素晴らしい2週間です。
観  客  :笑

まあ、普通の外国人が言いそうなセリフですね。
きっと日本人が特殊なんでしょう。
その後2人は英語で話していました。

6曲目の演奏はジナタリの「チェロとギターのためのソナタ」。
ギターとチェロを組み合わせるなんてよく考えたものですね。
その名の通り、ギターとビオラが対等に演奏していました。

第1楽章はスピード感があって力強い演奏演奏でした。オニールさんがメロディーを弾いてるときは村治さんが低音を弾き、村治さんがメロディーを弾いているときはオニールさんはピッチカートで演奏していました。

第2楽章はゆっくりとした演奏です。オニールさんは重音を響かせていました。

第3楽章は明るい演奏で村治さんはギターをジャカジャカと鳴らすところもありました。

この後はアンコールです。
再び村治さんとオニールさんが出てきました(^-^)//""パチパチ

アンコール1曲目の演奏はファリャの「7つのスペイン民謡」より「ホタ」。
スペイン民謡はいろいろ聴いてますけど今回は初めて聴きます。
最初は明るくリズミカルな演奏でしたが後半はしっとりとした演奏に変わっていました。

ここでオニールさんは再び退場しました。

アンコール2曲目の演奏はマイヤースの「カヴァティーナ」。映画「ディアーハンター」テーマ曲です。
元々はピアノ曲ですが、ギターにアレンジされていていろんなギタリストが弾いています。
美しいメロディーをしっとりと演奏していました。

再びオニールさんが登場しました(^-^)//""パチパチ
村治さん:明日は富山に飛んで演奏します。これからもソロやオーケストラとの共演でギターの魅力を追求していきます。

この後はピアニストの塩谷哲さんとの共演が予定されています。
その他に楽団との共演もあるでしょう。
いろいろあって楽しみです。

アンコール3曲目の演奏はブラジル民謡から「古風な歌」。
静かな演奏で村治さんはしっとりとした伴奏に徹していました。
オニールさんのメロディーは震えていてなんか南米っぽい感じもしました。

演奏が終わると2人は退場し、コンサートが終わりました。

ロビーにはアンコールリストが出ていました。
会場によりますが、クラシックコンサートではおなじみの光景です。
カメラに写す人が大勢いました。

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アンコールリストがあるとありがたいですねえ。
こうしてライブレポを書くのも楽になります。
ぜひポップスでもやってほしいです。


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スタンド花が1つ置いてありました。
J-WAVEと言えば「Classy Cafe」ですね。
普段はヴァイオリニストの宮本笑里さんがナビゲーターを務めていますが、月の最終週だけ村治さんが務めています。
放送時間帯が悪いのでほとんど聴けないです。
もう1時間遅くならないかなあ。。。



サイン会の行列ができていました。
手前から奥に行列が伸びていて、さらにこっちまで戻ってくるくらい長かったです。
最前列の人はダッシュでここに来たんでしょうねえ。

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とは言え、今回は何も買わなかったのでサイン会はパスです。
村治さんはいつもどんなに観客が多くてもサイン会をやってくれます。
急がなくても次の機会にもらえるでしょう。
会場を後にしました。

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今回はオニールさんのビオラを聴かせるコンサートだった気がします。
やはりビオラのほうが音が大きいです。
村治さんもそれは解ってて音の出るギターを使ったと言ってましたがやはり大きかったです。
でも、ビオラの音も好きなのでこれはこれでいいかと思いました。

その村治さんですが、この翌日、富山に向かう途中で橈骨神経麻痺を患い、オニールさんとの残り2公演が中止になってしまいました。
「プレリュード」リリース記念コンサートも中止に。。。
年内のコンサートは全てキャンセルとなりました。
その後、1月の公演の中止も続々と発表されています。
やはり復帰は2月か。。。
塩谷哲さんとの共演は無事にできるといいですね。
早い回復を祈ります。

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