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(4/17)木村大さんコンサート「哀愁のアランフェス」@横浜みなとみらいホール [木村大]

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先週の日曜日にクラシックギタリスト・木村大さんのコンサートを観に行ってきました。
前半は大さんのソロ演奏、後半は楽団との共演でした。
力強いタッチの演奏で大さんらしさがよく出ていて楽しめました。

木村大&ライム・レディースオーケストラ「哀愁のアランフェス」
日時:4/17(日) 13:35~15:53(2時間18分)
場所:横浜みなとみらいホール(神奈川)
出演:木村大(guitar)、児玉貴子(指揮)、
   ライム・レディースオーケストラ
曲目:
~1部~
♪Ayers Rock
♪ムーンタン
♪アストゥリアス
♪聖母の御子
♪Inspiration
♪CAVATINA
♪ロミオとジュリエット
♪Spain

~2部~
♪タンゴ・アン・スカイ
♪アメイジング・グレイス
♪アランフェス協奏曲
 Ⅰ.Allegro con spirito
 Ⅱ.Adagio
 Ⅲ.Allegro gentile

~アンコール~
♪アルハンブラの思い出
♪Time to say goodbye


今日の開演時刻は13時30分です。
早速横浜観光と思ったのですが、とても時間がありません。
開演時間ぎりぎりになんとか到着しました。
その分安く済んでると思うしかないかな。。。

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ロビーを見回る時間もなく、とっととホールに入りました。
私の座席は1階C22列6番です。
ずいぶん後方の席になってしまいました。
前のほうの席はホール会員や木村大さんオフィシャルファンクラブ「Shine」会員が占めていると思います。
まあ、しょうがないでしょう。

5分くらい待つとスタッフが大さんの予備のギターを持って出てきました。
なぜか拍手が出ていました。
大さんが出たと思ったのかもしれないですね。
スタッフが設置を終えてとっとと退場すると観客から笑い声が出ていました。

それから1分後、大さんがギターを持って出てきました(^-^)//""パチパチ
白のシャツに白のズボンのラフな衣装です。

1曲目の演奏は「Ayers Rock」。大さんのオリジナル曲です。
ツアーでも演奏しています。
全体的にゆっくりとした演奏で、タンブとか使って壮大さを出していました。
CD化はまだでしょうか。。。

ここでギターの調弦を元に戻してギター交換。。。
6弦をCに調弦する特殊調弦でした。
次の曲も特殊な調弦の曲です。

2曲目の演奏は「ムーンタン」。A.ヨークが大さんのために作った曲です。
ヨークの曲らしくファンキーでトリッキーな演奏でした。
「サンバースト」のように突っ走る曲でもなく、途中に静寂があってメリハリをつけていました。

再びギターを交換し、調弦を確認。。。

3曲目の演奏は「アストゥリアス」。大さんらしくものすごく速く突っ走る演奏でした。
こちらも中間部に静寂があり、メリハリをつけていました。
私も弾いてみたことがありますけど、なかなかうまく弾けないですね。。

ここでようやく大さんがマイクを持ちます。
大さん:えー、みなさん…こんにちは。
観 客:(^-^)//""パチパチ
大さん:ありがとうございます。こんな素晴らしいホールで演奏できるなんて喜びですね。こんなにたくさん来てくれて感謝します。演奏するたびに支えられてるんだなと感じます。僕はもう29歳…17歳でデビューしたときのころが懐かしく思います。最近の日本人は子供心が残っているような感じがしますが、遊び心を持ちながら音楽もやっていきます。今日はよろしくお願いします。
観 客:(^-^)//""パチパチ

私も大さんが最初にNHK「トップランナー」に出演し、「サンバースト」を演奏していたときを思い出しました。
ものすごく若かったのを覚えています。
大さん:ギターを弾くきっかけは父から教わったからです。本当に厳しい人で漫画の巨人の星の星一徹ですね。
観 客:笑

まあ、どの音楽家の父親も同じだと思いますよ。
ヴァイオリニスト・宮本笑里さんの父親の宮本文昭さんも厳しかったと聞いてます。

4曲目の演奏は「聖母の御子」。カタロニア民謡の同タイトルの曲をベースにして作った曲です。
静かな曲で、ゆっくりと演奏していました。

演奏が終わると6弦を普通に戻します。
ギターは曲によっていろいろ調弦をいじるのですが、その点はどのギタリストも同じです。

5曲目の演奏は「Inspiration」。10年前まで放送されていた鬼平犯科帳のエンディングテーマ曲として使われていたジプシーキングスの曲です。
原曲は哀愁が漂う曲でギター二重奏で演奏されることが多いですが、今回は大さん一人…
それでもジャカジャカと激しくカッコいい演奏でした。
CD化しないかなあ。。。

ここでギターを交換…
さっきの曲は6弦がDで5弦がGだったんでしょう。

6曲目の演奏は「CAVATINA」。映画「ディアーハンター」メインテーマです。
ピアノアレンジでよく聴きますが、ギターアレンジでもいろんなギタリストが演奏しています。
大さんもこの曲はしっとりと演奏していました。

再びギターを交換…
いろいろ忙しいですね。

7曲目の演奏は「ロミオとジュリエット」。同タイトルの映画のテーマ曲です。
この曲もしっとりと演奏していました。
ベース音がよく響いていましたが、2つのギターで音色も違うみたいですね。
大さん:ナイロン弦の音は哀愁が漂ってます。今の時期、桜が散ってしまってなんとも寂しい…弾いてるほうもそんな気になります。なんて優しい音が出るんだろうと思ってくれた方もいると思います。

ここがアコースティックギターとの決定的な違いですね。
大さん:普段は2部の最後で「ありがとうございました~」と言って演奏しますが、今回は1部最後です。気持ちを一致させて終わりたいと思います。

ギターソロツアー「Spain」では2部の最後に弾いてますが今回は普段とは違う構成です。

8曲目の演奏はチック・コリアの「Spain」。いろんな楽器で演奏される有名な曲です。
原曲どおりアランフェス協奏曲第2楽章の冒頭の静かな演奏で始まり、その後はアップテンポで激しい演奏を続けていました。
ジャカジャカと切れのいいギターを鳴らすところはまさにスペインでした。

大さんが退場し、20分間の休憩になりました。
開演前に回れなかったロビーに行きます。
この日も節電モードなので少し暗いですね。

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CD売り場はCDを買い求める観客でいっぱいでした。
大さんはほぼ間違いなくサイン会をやってくれます。
私も数年前まではよくサインをもらっていました。
私は大さんのCDは全て持っているので今回もパスです。

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今回もやはり会場のあちこちに募金箱が置いてありました。
よく「募金を願いしまーす!!」と、声を張り上げて募金活動をしている人たちを見かけますが、その勢いでかえって引いてしまうんですよねえ。
でも、今回のスタッフはじっと立ってました。
1000円札を一枚を入れると「ありがとうございます」と静かにお礼を言っていました。
このくらいでちょうどいいです。
それにしても、このギターケースはインパクトありますねえ。

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時間があるので少し飲み食いしますか。。。
どれどれ、、、。。。
あれ、サンドウィッチは売り切れ!
ちょうど昼間なので私と同様に昼食代わりに食べようと思った人が多かったんだろうなあ。
しょうがないので飲みだけです。
ソフトドリンクの他にもビールやワイン、スパークリングワインもありますね。
夜だったらアルコールに走ってたかも。

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今回は400円のアイスコーヒーにしました。
オーソドックスです。

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ロビーの外には、みなとみらいの景色が広がっていました。
まず目に入るのはパシフィコ横浜です。
昨年、ここでサミットを開催したんでしたね。
真っ白で最先端を行ってる印象を受けます。

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その隣には「展示ホール」と書いてある建物がありました。
ここにはまだ行ったことがないのですが、東京ビッグサイトとか幕張メッセのような大きな展示場なんでしょうか。
そのうち行くこともあるでしょう。

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休憩時間が終わり、ホールに戻りました。
舞台袖からライム・レディースオーケストラのみなさんが登場しました(^-^)//""パチパチ

あれれ…
赤、黄、青、緑、水色、紫、オレンジ、ベージュ…
オーケストラのメンバーはそれぞれ色とりどりのドレスを着ていました。
こういう楽団は初めて見ます。
普通、楽団と言ったら白と黒です。
全員女性の楽団ならではでしょうか。

続いて、コンサートミストレスの栗原尚子さんがピンクのドレス姿で登場しました。
私の位置だと遠すぎてオーケストラメンバーも含めて顔がよく見えません。
双眼鏡くらい持ってくればよかったかな。
この後、楽団は管楽器の音に続く栗原さんの音に合わせて調弦をやってました。

調弦が終わり静まり返ったところで、大さんと指揮者の児玉さんが登場しました(^-^)//""パチパチ
大さんはさすがに前半のラフな衣装ではなく黒のズボンにグレーのベストを着ていました。
児玉さんはオーケストラメンバーと違って真っ黒です。
周りが華やかなので黒でもよく目立ちます。

1曲目の演奏は「タンゴ・アン・スカイ」。これはギタリストの村治佳織さんもよく楽団と演奏している曲です。
楽団のストリングスと一緒に演奏していました。
ヴァイオリンのピッチカートが聞こえてくるといかにもクラシックだなあという気がします。
大さん:2部はライム・レディースオーケストラのみなさんと演奏します。彩りのある艶やかなステージは滅多にないです。男性諸君…

はい、そう思います。
大さん:指揮者の児玉さんは本番は表情が全然違いますね。
観 客:笑
大さん:美しい彼女たち…美しいですね。
観 客:笑
大さん:この彼女たちと楽しく演奏しようと思います。
観 客:(^-^)//""パチパチ
男性の観客:大ちゃん!
大さん:えっ!?
男性の観客:うれしそうだよ!!
大さん:…最近、声をかけられることが多いです。一致しますよね。ありがとうございます。

なんか、トークが空回りしてたところを観客がナイスフォロー。。。
大さんのファンはフレンドリーな人が多いです。
大さん:地元の茨城でも被害を受けてます。今回の震災の復興に長い時間がかかることは理解していると思います。ここで「ありがとう」と思ったと振り返られるようにしたい。アメイジング・グレイスを歌っていただこうと…

最近定着してきましたねえ。

2曲目の演奏は「アメイジング・グレイス」。有名な曲ですね。
前奏に続いて、観客はハミングなり英語なりで静かに歌っていました。
大さんが「ありがとうございます!」と言って歌を止めた後は楽団の演奏が続いていました。
美しい楽団の演奏をバックに大さんはメロディーを静かに演奏していました。

3曲目の演奏は「アランフェス協奏曲」。今日のメインイベントの曲です。
ロドリーゴ作曲の有名なギター協奏曲ですね。

第1楽章:
軽快な演奏の楽章なのですが、大さんはなんか思ったよりも速いテンポで演奏していました。
音もはっきりしていて大さんらしいです。いい演奏だったせいか、演奏が終わるとフライング拍手が出ていました。
アランフェス協奏曲でフライング拍手を聞くのは初めてです。

第2楽章:
一番有名な楽章です。
長くて壮大な楽章ですが、この楽章も大さんらしく強いタッチの演奏でずっと弾き続けていました。
後半の長いソロの部分は誰が弾いても観てるほうも緊張するところです。
ソロが終わって楽団に戻るところはホッとしました。演奏が長かったせいか、ここでもフライング拍手。。。
2楽章では珍しいです。

第3楽章:
すぐに演奏が始まりました。
2楽章が終わって一気にラストスパートという感じでしょうか。
最後まで軽快で速い演奏でした。

この後はアンコールです。
いったん退場していた大さんと児玉さんが再び登場しました(^-^)//""パチパチ
大さん:アンコール、ありがとうございます。
観 客:(^-^)//""パチパチ
大さん:今回は若干速い演奏なのですが、僕が弾きたい演奏に合わせてくれました。

アランフェス協奏曲は村治佳織さんなど他のギタリストのと比べると少し速かったです。
突然、大さんがマイクを指揮者の児玉さんに振ります。児玉さんは驚いていましたが…
大さん :僕が聞きたいです。
児玉さん:…しゃべる指揮者はよくないと言われます。しゃべる暇あればちゃんと指揮しろと言われます。ただ、そうなると緊張される奏者もいるのですが、木村大さんは年齢が近いこともあって大変楽しい本番になったと思います。ありがとうございます。
観  客:(^-^)//""パチパチ

大さんと年齢が近いということは30歳くらいでしょうか。。。
これからが楽しみですね。

アンコール1曲目の演奏は「アルハンブラの思い出」。有名なギター曲です。
今回はこれを楽団と一緒に演奏していました。
繰り返し部分はカットしていたのに加えてテンポが速かったのでササッと終わりました。
大さん:もう1曲弾かせてください
観 客:(^-^)//""パチパチ
大さん:今日は満足なコンサートでした。これまで応援してくれたファン、叱咤激励してくれるスタッフ、みんなの力で前に進んでいきます。

私も大満足でした。

アンコール2曲目の演奏は「Time to say goodbye」。いろんなアーティストがカバーする有名な曲です。
最初はしっとりと静かに演奏し、後半は楽団の音も大きくなって力強く演奏していました。

演奏が終わると、大さんと児玉さんが退場し、最後はコンサート・ミストレスの栗原さんが一礼してコンサートが終わりました。

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ロビーに戻るとサイン会を待つ観客の行列ができていました。
最後尾と書いたプラカードのところに観客が集まっていました。
今回はキャパの大きい会場なのでサイン会の行列も長かったようです。
フレンドリーな大さんのサイン会はきっと長かったことでしょう。
会場を後にしました。

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今回は楽団と一緒の演奏でしたが、やはり大さんワールド全開でよかったです。
みなとみらいホールの音響もよかったせいか、音もしっかり聞こえました。
滅多にない楽団と共演も聴けてかなり満足のコンサートでした。
当分、大さんのコンサートがないようですが、次回のコンサートも楽しみにしようと思います。

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