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(2016/12/22)榊原大 聖夜のソロピアノ@キリスト品川教会グローリア・チャペル [榊原大]

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昨年末のことですが、ピアニスト・榊原大さんのクリスマスコンサートを観に行ってきました。
大さんのピアノソロは恐らく2011年以来だと思います。
かなり久しぶりですね。
ということで、大さんのピアノ演奏を中心に楽しんできたコンサートのライブレポです。

榊原大 聖夜のソロピアノ
日時:12/22(木) 19:06~21:22(2時間16分)
会場:キリスト品川教会グローリア・チャペル(東京)
出演:榊原大(piano)
曲目:
~1部~
♪飛行船のワルツ
♪Nandy(チューチョ・バルデス)
♪Cherokee
♪ゴールドベルク変奏曲よりアリア(バッハ)
♪バキアナス・ブラジレイラス No.5(ヴィラ・ロボス)
♪蜜
♪distance

~2部~
♪11月のある日
♪7 Aneis(エグベルト・ジスモンチ)
♪クリスタル(セザール・カマルゴ・マリアーノ)
♪(即興演奏)
♪瑠璃色の地球
♪El Do-ra-do
♪ラプソディー・イン・ブルー

~アンコール~
♪The Christmas Song
♪Sleigh Ride
♪Infant holy, Infant lowly



平日なので到着は開演時間ギリギリでした。
スタンド花を撮ってる場合ではないです。
入口にいた安田社長の目の前を通り過ぎてとっとと会場に入りました。
私の座席は2列6番。
一般発売で購入しましたが、結構前のほうの席が取れました。
会場は教会なので後ろのほうだと大さんが見えない可能性があっただけによかったです。

開演時間を少し過ぎたところで場内は暗転。
榊原大さんが登場しました(^-^)//""パチパチ

1曲目の演奏は「飛行船のワルツ」。
アルバム「Seeds Of Life」に収録されています。
オリジナルは他の楽器も入ってますが、今回はもちろんピアノソロです。
黙々と滑らかに演奏してましたがそれほど違和感もなく聴けました。
大さん:こんばんは。榊原大です。ようこそおいで下さいました。
観 客:(^-^)//""パチパチ
大さん:横浜沿線で火災が起きて新幹線が止まったそうですが、いろいろな出来事が起こるものです。年末はいろんなコンサートが行われてるのに榊原大のコンサート選んで頂きありがとうございます。
観 客:(^-^)//""パチパチ

私は火災の影響を受けなかったです。
ただし、この日はよりによって大さんとは盟友の関係になるチェリスト・柏木広樹さんのコンサート「音文」とダブルブッキング。。。
後でそのことに気づき悩みましたが柏木さんのコンサートは2月にもあるので今回は大さんのほうを選びました。
大さん:ソロピアノを品川教会でやるのは初めてです。チラシには「演奏はもちろん、笑いありな軽快なトークもお楽しみください」と書いてありますが、あれはスタッフが勝手に書いてます。普段はメンバーがいて僕がボケてメンバーがツッコミを入れてくれることで持ち味を出せるのですが、今回はツッコミを入れる人がいません。
観 客:笑
大さん:演奏重視でやります。

このコンサートのチラシは他の会場でゲットできなかったのですが、チラシの画像がtwitterでアップされていました。
ツッコミに関してはマンスリーライブでよく共演しているドラムの斎藤たかしさんが入れてくれそうですね。
結局1回しか観に行けなかったのが心残りです。

2曲目の演奏はチューチョ・バルデスの「Nandy」。
私が聴いたのは初めてです。
穏やかな曲ですが、足でリズムを取る音が聞こえてて、なんか楽しい気分になりそうな演奏でした。
キューバのピアニストということで、そんなノリなんでしょうか。

3曲目の演奏は「Cherokee」。
アルバム「風色 -kazeiro-」に収録されています。
だいぶ前のアルバムの曲なので久しぶりに聴きました。
速くて軽快な演奏が最後まで続いていました。

4曲目の演奏はバッハの「ゴールドベルク変奏曲」より「アリア」。
演奏前に演奏理由を説明していましたが、恩師の植田教授が3月に藝大を退官するとのことで、4/22に東京文化会館小ホールで「植田克己教授退任記念 大麦の会」というタイトルのコンサートが予定されています。
「ゴールドベルク変奏曲」を演奏するそうで、植田教授が最初と最後の「アリア」を弾き、その間の30個の変奏を各教え子が弾くということですが大さんは最後に教授にバトンを渡す第30変奏を任されてたと話していました。
1/1の大さんのtwitterに第30変奏と最後の「アリア」の楽譜の画像がアップされていました。
今回はその第30変奏ではなく有名な「アリア」ですが、眠たくなるようなゆっくりとした演奏で、まさにバッハのバロック音楽でした。
元はチェンバロで弾いてたんですかねえ。。。

5曲目の演奏はヴィラ・ロボスの「バキアナス・ブラジレイラス No.5」。
アルバム「Piano+」にはこの名前で収録されていますが「ブラジル風バッハ第5番」という邦題がついてます。
こちらはゆっくりな上に前の曲よりもっと暗かったです。
でも、タイトル通りバッハの雰囲気は出ていました。

6曲目の演奏は「蜜」。
アルバム「Seeds Of Life」に収録されています。
アップテンポの激しい演奏でした。
オリジナルはバンドがいますが今回は大さんが自らピアノを叩いて音を補うところもありました。

7曲目の演奏は「distance」。
アルバム「風色 -kazeiro-」に収録されています。
「同業者からの評価が高い曲」なんだそうです。
ステージの照明が消えてスポットライトだけのほとんど真っ暗な状態で静かに演奏していました。

演奏が終わると大さんが退場し、休憩時間になりました。
とは言ってもこの会場は教会なのでロビーはないです。
入口に物販コーナーがありましたが今回はじっと我慢しました。

休憩時間が終わると場内は暗転。
大さんが登場しました(^-^)//""パチパチ

8曲目の演奏は「11月のある日」。
アルバム「Dear Classix」に収録されています。
ギター曲のイメージがありますが、わざと半音下げて演奏してるんでしたね。
そういうのもあって神秘的に聞こえる演奏でした。

9曲目の演奏はエグベルト・ジスモンチの「7 Aneis」。
もちろん聴くのは初めてです。
明るく爽やかに聞こえる滑らかな演奏でした。
エグベルト・ジスモンチはブラジル出身の作曲家ということで、そんな明るさもありました。

10曲目の演奏はセザール・カマルゴ・マリアーノの「クリスタル」。
もちろん聴くのは初めてです。
スピード感のある明るい演奏で、照明もリズムに合わせてチカチカしていました。

11曲目の演奏は即興演奏。
演奏前にお題を観客から募集していました。
姑とバトルした1年だった(静岡から来た観客)

ドラマみたいな話ですね。
ボブ・ディランがノーベル文学賞の授賞式を欠席した(台東区から来た観客)

この人はよく知らないです。
大さんのコンサートで藤原道山さんを知り、そこからSINSKEさんを知り、SINSKEさんが大さんのコンサートに出た・・・ぐるっと戻ってきて夢がかなった(最前列の観客)

最前列に座ってるということでファンクラブ会員の方だと思いますが、熱く語っていました。
内容を補足しますと、藤原道山さんは和楽器奏者が揃った2011年の「遊宴」でゲスト出演していました。
その藤原道山さんはSINSKEさんは今でも2人でツアーを頻繁に行っています。
そのSINSKEさんは2016年の「遊宴」でゲスト出演しました。
感慨もひとしおということでしょうか。
最初は神秘的な演奏で、続いてやや激しくなり、最後は穏やかな演奏でした。
こういう変なお題で即興演奏ができるのはさすがだと思います。

12曲目の演奏は「瑠璃色の地球」。
アルバム「Dear Love Songs」に収録されています。
いろんなアーティストにカバーされるいい曲ですね。
最初はしっとしとした演奏でしたが、後半になると音数も増えて盛り上がっていきました。

13曲目の演奏は「El Do-ra-do」。
アルバム「TOMORROW」に収録されています。
大さんのコンサートではずっと演奏されているお馴染みの曲です。
バラード曲ですが、ピアノだけの演奏なのでしっとりとした部分はよりしっとりとしてて力強いところはより力強く聞こえていました。

14曲目の演奏は「ラプソディー・イン・ブルー」。
いろんなピアニストが演奏している有名な曲ですね。
いろいろ展開が変わる演奏の間にアドリブ演奏がたくさん出てきて最後の曲らしく長い演奏になっていました。

この後はアンコール。
大さんが再び登場しました(^-^)//""パチパチ

アンコール1曲目の演奏は「The Christmas Song」。
ここでようやくクリスマスソングが登場しました。
しっとりとした演奏で、神秘的でした。

アンコール2曲目の演奏は「Sleigh Ride」。
いわゆる「そりすべり」です。
オリジナルは楽しそうな曲ですが、今回はジャジーな演奏でオリジナルにない音もいろいろ入れていました。

アンコール3曲目の演奏は「Infant holy, Infant lowly」。
大さんはクリスマスコンサートのときに「いい曲だらけ」だという賛美歌をよく入れてきます。
あまり知られていないですが、ポーランドの賛美歌だそうです。
賛美歌ということですが、オリジナルは歌詞があるということで穏やかなバラード曲に聞こえる美しい演奏でした。

演奏が終わると、パーンと音を立ててやや小さめの振り落とし幕が落ちてきました。
夏場の「遊宴」コンサートではお馴染みなんですが、クリスマスコンサートでは多分初だと思います。
ありがとう
Merry X'mas!!
※教会の許可を得て振り落としてます。
 十字架に当らないようにしています。

だから振り落とし幕のサイズが小ぶりなんですね。
大さんが退場し、コンサートが終わりました。

終演後も観客は席を立たず、ステージの撮影を行っていました。
普通はガヤガヤと喋り声が聞こえてくるものですが、しばらくは静まり帰り、なんか異様な気分です。
そんな観客の前を通り、会場を後にしました。

161222_2124~01.JPG


一人しかいないということでトークは少なめでしたがその分、ピアノ演奏をより多く楽しめました。
クリスマス曲は3曲だけでしたけど大さんも言ってたとおり他でも聴けるのでそれでもいいかなと思いました。
カバー曲が多かったですが、それでも大さんらしい演奏が出ていたのでよかったです。

次の大さんのピアノソロコンサートは2/5に長野の大門ホールでありますが、冬の雪国ライブ遠征は私にとっては危険なので他のコンサート情報が出てくるのを待つことにします。

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