(10/2)宮本笑里リサイタルツアー「birth」＠横浜みなとみらいホール・小ホール

先月、ヴァイオリニスト・宮本笑里さんのレコ発ツアー初日横浜公演を観に行ってきました。
今回もトリオ編成のツアーですが、今年で３年目ですね。
面白いメンバー２人との共演は笑里さんのツボにはまっているでしょうか。
笑里さんのトリオ演奏を９ヶ月ぶりに楽しんたリサイタルのライブレポです。

宮本笑里リサイタルツアー2015～2016“birth”
日時：10/2(金) 19:01～21:07(2時間6分)
会場：横浜みなとみらいホール・小ホール(神奈川)
出演：宮本笑里(violin)、加藤昌則(piano)、金子鈴太郎(cello)
曲目：(ネタバレになりますので本文中に書きます。)



今回のツアーのチラシはこんな感じ。
産休明けしてすぐに撮影された写真を使っていますね。
うん、やっぱりこれでしょう。

今回はレコ発ツアー「birth」なのですが、アルバム「birth」のジャケットがかなり過激になっています。
これはハダカじゃん。。。
９月に渋谷駅で見つけた巨大ポスターには出ていませんでしたが、アルバムのジャケット写真にはこの下が映っています。
手で隠しているんですよ。。。
今は慣れましたが最初にジャケット写真を見たときはびっくりしたものです。

会場に到着しました。
平日でしたけど勤務先から近いので定時に仕事を終えても間に合いました。
早速中に入ります。

グッズ売り場には観客が集まっていました。
それほど人はいませんね。。。
男性アーティストのコンサートのほうが女性アーティストのコンサートよりもツアーグッズが売れるイメージがあります。
男性客はツアーグッズにあまり興味がなく、目的のアーティストの握手会やサイン会に参加できるアルバムの購入に力を置いてるのかも。

今年は何があるんでしょうか。。。
近づいて値段表を覗いてみました。
なになに。。。

「birth」グラスアロマキャンドル	￥1,800
「birth」ボールペンセット	￥1000
直筆ヴァイオリンエコバッグ	￥800
直筆ヴァイオリンＴシャツ	SALE￥1800
直筆バッヂセット	￥500

上２つが今回のツアーグッズですね。
エコバッグは昨年の「奏音」コンサートグッズの売れ残り。。。
Ｔシャツとバッヂセットは２年前の「トリオ」のツアーグッズの売れ残り。。。
３年前のデビュー５周年記念のオルゴールはやっと完売になったでしょうか。
エコバッグとバッヂセットは購入済み。
Ｔシャツはいつもそうですが、買いません。
ということで、今回はツアーグッズ２つを買います。

まずはボールペンです。
３色ありますね。
試しに使ってみましたが、インクの色は全部黒でした。
今は保存しておきます。

続いてローソクです。
箱から取り出してみましたけど結構重いですね。
アロマキャンドルってことは火をつけるといい香りが漂ってくるんでしょうか。
こちらも保存しておきます。

こちらはアルバム売り場です。
脇のボードにはサイン会ご招待と表示されています。
やっぱり笑里さんの隠している腕はぼかしてありますね。
うーん。。。

ホールに入りました。
私の座席は4列5番です。
中央ブロックが取れずに左側ブロックになってしまいました。
もしかしたらホール会員が真ん中を占めてるかもしれないですね。
でも、ホール自体小さいのでそれほど遠くはなかったです。
よかった。。。

開演時間を迎えたところで場内は暗転。
ステージが明るくなって、宮本笑里さんと加藤さん、金子さんが登場しました(^-^)//""パチパチ

１曲目の演奏は「SOLA」。
ヤマザキナビスコ「プレミアム」TVCM曲です。
最初は加藤さんのしっとりとしたピアノ前奏と金子さんのチェロのメロディで始まり、その後は笑里さんも加わってテンポが速くなって明るくなっていました。
オリジナルは打ち込みですが、今回はアコースティックな演奏で、途中や最後が静かになったりとメリハリをつけていました。

２曲目の演奏は「ニュー・シネマ・パラダイス」。
よく知られた「メインテーマ」、「愛のテーマ」、「過去と現在」、「成長」を組み合わせたメドレーです。
昨年の冬も演奏してましたね。
ピアノトリオらしい演奏で、笑里さんと金子さんのメロディがハモリが美しかったです。

笑里さん：みなさん、こんばんは。宮本笑里です。よろしくお願いします。
観　　客：(^-^)//""パチパチ
笑里さん：本日は会場にお越し下さいましてありがとうございます。昨日は大雨になるかと思いましたが今日、太陽が見えて安心しました。

前日は雨でしたね。
でも、この会場はみなとみらい駅から直結なので雨に濡れることはありません。
運がよかったです。
この後はメンバー紹介でした。

笑里さん：お話しします？マイクは一人一本ありますし。
加藤さん：一言だけ・・・最初のツアーでは緊張してて「金子昌則」と言ってたんです。今回は言えるかなあと気にしてましたが言えてました。
観　　客：(^-^)//""パチパチ

２年前の産休直前に開催された「トリオ」ツアー初日の一幕ですが、かなり根に持ってますね。
昨年の産休明けのリサイタルでも言ってました。
しばらくこのネタは続きそうですね。

３曲目の演奏は「ジェラシー」。
有名なコンチネンタルタンゴです。
アルバム「tears」に収録されているのが私のデフォルトですが、メロディに変化を付けてて面白味がありました。
加藤さんのピアノ伴奏も、よりタンゴっぽくリズミカルでした。
曲は進化するもんですねえ。

４曲目の演奏は「カノン」。
昨年のコンサートのタイトル曲ですか。。。
いわゆるパッヘルベルのカノンです。
穏やかな演奏でしたが、途中から３人の輪唱になるところは単調にならないように変化を付けてたってことだと思いますが面白かったです。

笑里さん：みなとみらいホールはすごく久しぶりです。前回は2008年でした。
金子さん：１年に17回は弾いてます。加藤さんは？
加藤さん：しゃべっていいのかな。。。
金子さん：我慢してます。
加藤さん：横浜は地元なんで。。。俺のホールみたいな。。。
観　　客：(^-^)//""パチパチ

2008年は2ndアルバム「tears」のツアーでしたね。
私も観に行きました。
大ホールは２年周期くらいで訪れていますが小ホールはそれこそ2008年以来かな。
当時のことは全然覚えてません。

笑里さん：9/16にアルバムを出しました。
観　　客：(^-^)//""パチパチ
笑里さん：すみません。拍手を求めてるみたいで。。。

冒頭で書いた渋谷駅の巨大なポスターはアルバムの発売に合わせて東急線の主要駅に貼られたんでしたね。
渋谷駅と横浜駅と武蔵小杉駅を探したのですが、見つけたのは１枚だけでした。
もしかしたら見つけにくいところに貼ってたのかなあ。
まあ、あのジャケットですからねえ。。。

５曲目の演奏は「めぐり逢い」。
アルバムの４曲目です。
加藤さんの穏やかなピアノ伴奏をバックに美しいメロディを奏でていました。
サブメロの金子さんも大きい音を出してたのでオリジナルよりも厚みのある演奏でした。

６曲目の演奏は「Time To Say Goodbye」。
有名なスタンダードナンバーですね。
LE VELVETSが歌ったlive image 15 quinzeでは豪華な編成でしたが、今回は加藤さんが力強い伴奏で頑張っていました。
笑里さんの高音メロディが気持ちよかったです。

７曲目の演奏は「風笛」。
NHK連続テレビ小説「あすか」テーマ曲です。
アルバムには平原綾香さんが歌詞をつけて歌っているのが入ってますが、今回はもちろん普通のトリオバージョンです。
チェロの金子さんの出番も多く、デュエットを聴いているような感じの演奏でした。

演奏が終わると笑里さんたちは退場し、休憩時間になりました。
ロビーへ行きます。

とは言っても開演前に用件を済ませてきたので本当に休憩するだけです。
小ホールにもありがたいことにカフェがありますね。
さすがクラシックホールだ。。。

アイスコーヒーを注文しました。
こういうクラシックホールのカフェだいたいこれを飲んでますね。
アルコールの選択肢もあるのですが、夜公演で眠くなりそうだったのでやめておきました。

休憩時間が終わると場内は暗転。
笑里さんが一人で登場しました(^-^)//""パチパチ

８曲目の演奏は「レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース 作品6」。
アルバムの５曲目です。
最初はなんか不気味な演奏で、後半は白熱のソロ演奏でした。
白いロングドレス姿に衣替えした笑里さんが真っ暗なステージ上でスポットライトの光を浴びながら演奏してるのを見ると、なんか女神が下りてきたんじゃないかとちょっと勘違いしました。

９曲目の演奏は「パッサカリア」。
アルバムの８曲目です。
ササッと入ってきたチェロの金子さんとの二重奏でした。
これは２年前のトリオツアーからずっと演奏していますのでお馴染みですね。
いろんな奏法で演奏する変奏曲で、時には静かに時には激しくと変化に富んだ演奏でした。

１０曲目の演奏は「星に願いを」。
加藤さんも出てきてまたトリオ演奏に戻りました。
ディズニー映画「ピノキオ」の曲です。
あちこちで聴く有名な曲ですね。
加藤さんの滑らかなピアノ伴奏をバックに笑里さんは美しいメロディを弾いていました。

加藤さん：最初、笑里ちゃんに合ったときはお母さんになってなかったです。本当に緊張してたのでパニックにならないようにいじらなないようにしてました。ちょっと出しゃばるとなんだあのオッサンはと言われそうだし。でも、お母さんになって落ちつけられるようになりました。母は強いですねえ。今日からツアーですが、回が進むごとに叱られると思います。
金子さん：今は僕と加藤さんが暴走してるんです。笑里ちゃんに「まあまあ」と言われてます。僕も加藤さんもおしゃべりが好きなのですが、どこまで話していいのか。。。
加藤さん：謙虚にやってます。話すネタは持ってるので後で話します。
観　　客：笑

確かに笑里さんが演奏中に思い出し笑いするのはまずいですね。
まあ、考えすぎかもしれないですが、回を積み重ねることでどこまで話していいのかが分かってくるでしょう。
今後が楽しみです。

１１曲目の演奏は「dream」、「光」、「Marina Grande」のメドレー。
笑里さんのオリジナル曲を３曲を集めたメドレーです。
「dream」は穏やかな演奏で「光」は軽快で明るい演奏、「Marina Grande」は壮大で厚みのある演奏でした。
できればそれぞれバラバラで聴いてみたいですね。

１２曲目の演奏はカッチーニの「アヴェ・マリア」。
父親の宮本文昭さんがオーボエで演奏していたイメージが強いです。
笑里さんに引き継がれてるのは嬉しいですね。
哀愁漂う演奏でしたが最初は静かだったり段々盛り上がる演奏だったりまたピッチカートで演奏したりと変化を付けて演奏していました。

１３曲目の演奏は「birth」。
「えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム2015」イベントテーマ曲です。
アルバムのタイトル曲でもあります。
明るい演奏で、軽やかな加藤さんのピアノ伴奏をバックに笑里さんと金子さんの変化に富んだ二重奏がよく響いていました。
イベントは後で行ってみます。

１４曲目の演奏は「リベルタンゴ」。
アルバムの６曲目です。
live imageで主に小松さんが演奏してる有名なタンゴですが、いろんな奏者に演奏されています。
そのlive imageを想像させるような白熱の演奏でした。
加藤さんの間奏のピアノソロもスゴかったです。
最後はlive imageと同様のカッコいいエンディングでした。

この後はアンコールです。
一旦退場していた笑里さんたちが再び登場しました(^-^)//""パチパチ

ここで、加藤さんが独特のパフォーマンスでアルバム「birth」の紹介。
初日なので詳しいことは言いませんが、これはツボというのがありました。

加藤さん：このジャケットはヌードです。
観　　客：笑

アルバムを買った観客は「birth」のジャケ写に笑里さんのハダカが映ってるのが分かってるんですよね。。。
もちろん、笑里さんも反論はしていませんでした。
それこそ「birth」をイメージしたんだと思いますけど、ヴァイオリニストでは初だろな。。。

アンコール１曲目の演奏は「ひばり」。
アルバムの１０曲目です。
至近距離で笑里さんや金子さんを見ると結構指を動かして忙しそうでしたが軽快な演奏でした。
途中、笑里さんが鳥の鳴き真似をするのですが、金子さんがそれに合わせて目を上に動かしていたときには笑いが出ていました。
葉加瀬さんもよく演奏してるし、弾く方にとっても楽しい曲だと思います。

アンコール２曲目の演奏は「チャルダッシュ」。
最近の笑里さんのオーラスはだいたいこの曲ですね。
ヴァイオリニストがみんな弾く有名な曲です。
金子さんの出番も多く、二重奏を多く聴けました。
途中の金子さんのソロで低音からオクターブをどんどん上げていって最後は口笛になるところはいつもやってますが、面白かったです。
最後は華やかなエンディングでした。

演奏が終わると笑里さんたちが退場し、コンサートが終わりました。

ロビーに戻るとサイン会の行列ができていました。
なになに。。。
ツアーグッズにもサインを書いてくれるんですか？？
ならば、アロマキャンドルに書いてもらうとするか。。。
アロマキャンドルに書いてもらおうとする観客が見当たらなかったのでちょっと不安でしたがサイン会の行列に並びます。

15分後、無事にサインを頂きました。
こんな筒状なものにもサインを書けるんですね。
久しぶりにもらった「えみりんご」でした。

横浜は自宅から遠いので長居は無用。。。
会場を後にしました。

レコ発ツアーということで、アルバム「birth」からの曲を漏れなく演奏してたわけですが、面白かったですね。
よく見ると、クラシック曲が半分しかなく、映画音楽だったりタンゴだったりといろんな音楽が散りばめられていました。
アルバムの収録曲のバランスもいいんだなと思っています。
加藤さんや金子さんのサポートもよかったですね。
演奏もよかったですが、トークで笑わせることも忘れていませんでした。
変化に富んだ内容で楽しかったです。

次の笑里さんリサイタルは来月の東京公演ですね。
きっとある変化を楽しみに１ヶ月待つことにします。