(7/12)“SEASONS CONCERT 夏” 柏木広樹コンサート＠海の見えるホール

一昨日、チェリスト・柏木広樹さんのコンサートを観に大磯へ行ってきました。
直前に接近していた台風が気になっていましたが前日に関東を通り過ぎ、影響なしで当日を迎えました。
おかげで開通したばかりの圏央道を車で通って大磯まで行くことができました。
柏木さんとツインギターの演奏で楽しんだコンサートのライブレポです。

“SEASONS CONCERT 夏” 柏木広樹コンサート
日時：7/12(土) 14:35～16:20(1時間45分)
会場：海の見えるホール(神奈川)
出演：柏木広樹(cello)、天野清継(guitar)、助川太郎(guitar)
曲目：
～１部～
♪Bom Dia!
♪Dab Dab
♪いつか王子様が
♪Voz do Mar
♪航海記

～２部～
♪Spain
♪？？？
♪Bebe
♪夕焼け雲
♪musicasa

～アンコール～
♪大地を繋ぐ樹の下で


入口近くの駐車場に車を止めて早速会場入りします。
会場がある聖ステパノ学園の入口にチラシが貼ってあるボードがありました。
海が見えるということで水色ですね。
夏にはぴったりな感じがしました。

会場に行くにはこの長い坂道を上らないといけません。
聖ステパノ学園に通う児童、生徒は毎日上ってるんですかねえ。。。
昔からの柏木さんのファンには少し堪えるんじゃないか。。。
でも、私は急いでたのでショートカットして階段のほうを上りました。

急いでいたのは開演時間が迫ってると思ったから。。。
でも、実は開演時間が14時なのではなく、開場時間が14時でした。
これはラッキーだな。。。
私の整理番号は118番。
先客が結構いるんじゃないかなあと思ったのですが、それほどでもなかったです。
とっとと会場入りします。

会場の入口では水をふるまってくれました。
なぜかというと、ここは聖ステパノ学園。。。
売店とか自動販売機の類いは一切ありません。
なんとなくそんな気がしたので飲み物が要るなあと思ったのですが、開演時間がまずいと思ったので買わなかったんですよね。。。
ありがたく頂きました。

ここは聖ステパノ学園。。。
このホールは恐らく神聖な場所です。
ということで、ロビーというものは一切ありません。
席の後ろの隙間に物販コーナーが設置されていました。
外は暑いのでしょうがないか。。。

私の整理番号は118番だったにもかかわらず、入場が早かったので、前から３列目に陣取ることができました。
海の見えるホールと聞いていましたが、確かに見えました。
ただ、ちょっとこの日は天候が曇りだったので、空と海の境目がはっきりしなかったです。
いい天気だったらよかったのですが、まあしょうがないです。
代わりに、波の音をイメージしたSEがホール内に聞こえていました。

開演時間を少し過ぎたところで観客席側の照明が消えて少しだけ暗くなりました。
まあ、ステージの後ろは全面ガラス張りなのであまり暗くなってないですが。。。
柏木さんたちが登場しました(^-^)//""パチパチ

１曲目の演奏は「Bom Dia!」。
明るくてさわやかな曲です。
天野さんのシャカシャカと鳴る軽快なギターがまた合ってました。
ツインギターはなかなかいいです。
天野さんや助川さんの見せ場もあり、最初から長い演奏でした。

柏木さん：みなさん、こんにちは。
観　　客：(^-^)//""パチパチ
柏木さん：まず最初に。。。遠いところまでお疲れ様でした。大磯までは楽でしたがそれからが大変でした。上がってからのいい景色がいいですね。ベースとピアノがいません。ギター２人です。景色を見ながら楽しんでください。

急な上り坂を上った直後は疲れましたが、しばらく休めたので大丈夫です。
この後はメンバー紹介。

柏木さん：海が見えるところなので黒はやめようと言ってました。まさか、白・白で来るとは思いませんでした。

柏木さんは白のポロシャツ、天野さんは白のズボンでしたが、助川さんは上下共に白でした。
助川さんは真面目だと紹介していました。
NAOTOさん以外では初めて見たぞ。。。

２曲目の演奏は「Dab Dab」。
オリジナルではフルートが入ってますが、そこを天野さんが弾いてた感じです。
最初は違和感がありましたけど、徐々に慣れました。
ブラジルっぽさを感じる穏やかな演奏でした。
助川さんは途中からカヴァキーニョという４弦しかないギターのような楽器を使ってメロディや和音を弾いてましたがウクレレのように高音が出る楽器でした。
途中、天野さんや助川さんの見せ場が交互に続き、柏木さんが「イェーイ」というと拍手。。。
ツインギターの演奏も楽しいです。

ここで、助川さんが退場しましたが、とにかく白い。。。
柏木さんが「白い格好だと目立ね。。。素直すぎる！！」と苦言も呈してたので笑いが出ていました。

３曲目の演奏は「いつか王子様が」。
ディズニーの映画「白雪姫」の挿入歌です。
アルバム「Deja vu～Cello de Cinema～」に入ってますが、それがなければ知らない曲になってたかな。。。
イントロに天野さんのテクニカルなソロ演奏がありました。
なんか「森のノルウェイ」のメロディも入ってたと思いましたが、結構長かったです。
その後はアルバムに入っているようなしっとりとした演奏でした。

その後、天野さんはギター交換。。。
ところが、それに驚いた柏木さんが目で合図。。。
天野さんは再びギター交換になったので柏木さんがマイクを持ちます。

柏木さん：もう、しゃべります。ギターはそのままのはずでしたが、間違えて交換しています。天野さんは弾く直前になって目が倍の大きさになっていました。

本来、ここはしゃべるところではなかったらしい。。。
助川さんは白い格好で再び登場し、再び笑いが出ます。
こののんびり感がいいですねえ。。。

４曲目の演奏は「Voz do Mar」。
海の声という意味があるらしいです。
イントロでは助川さんがギターにエコーをかけて前奏を弾いてました。
生音じゃなかったのか。。。
途中までは生音だと思っていましたが、やはりチェロは音が大きいんですよね。
その後は穏やかでしっとりとした演奏が続いていました。
ツインギターの伴奏も美しかったです。

柏木さん：作曲はよく弾きやすい音で作ります。でも、何曲かは弾きづらい音で作ります。開放弦は音が出るんですよね。弾きづらい音で作るときは音を出したくないときです。

さっきの「Voz do Mar」の話です。
キーがD音から半音低くずれていて弾きづらくなっていますね。
なるほど。。。

ここでなぜか「Happy Birthday Tou You」の演奏が始まり、みんなで歌い出しました。
観客も一緒に歌います。

柏木さん：Happy Birthday Dear 助川太郎くんのお母さんの誕生日～～～～Happy Birthday Tou You～～♪
観　　客：(^-^)//""パチパチ

Dearの後が長い！！
ギターの助川さんのお母様が会場に来ていて、一番後ろの席でお祝いされていました。
この、のんびり感はいいなあ。。。
やっぱり海はいいです。

５曲目の演奏は「航海記」。
アルバム「Best Wishes」にも収録されている代表曲的な曲です。
このタイトルのアルバムも出てますね。
オリジナルと同様の軽快な演奏でした。
オリジナルでもギターがたくさん使われているので違和感なしです。
ギター２人の見せ場の間、柏木さんはベース音をピッチカートで弾きながら聴いてるようでした。

演奏が終わると柏木さんたちが退場し、休憩時間になりました。
ずっと座ってると椅子の背もたれがやっぱり堅くて痛いんですよね。
やはり、ここは聖ステパノ学園。。。
神聖な場所に座り心地も何もありません。
少し体を動かそう。。。

物販コーナーに人だかりができていました。
そうなると人が通れないですね。
まあ、あまり行くところがないからいいですけど。。。
ちなみに、柏木さんのアルバムはほとんど持っているので今回も買ってません。
オリジナルアルバムとか出てほしいですが、まだでしょうか。。。

ホールの上からステージを見てみました。
わずかに砂浜が見えていました。
海が見えるということですけど、樹が多くてちょっと見づらいんですよね。。。
いや、ここは聖なる場所。。。
多くは望むまい。。。

休憩時間が終わると観客席側の照明が消えて、天野さんと助川さんが登場しました(^-^)//""パチパチ

６曲目の演奏はチック・コリアの「Spain」。
有名すぎる曲ですね。
今年のlive image 14 quatorzeでも演奏されました。
もともとはピアノの曲ですが、いろんな形でアレンジされています。
今回は天野さんと助川さんの２人だけの演奏で、２人で見せ場を出し合いながら長く演奏していました。
簡単な意識合わせをしただけでほとんどアドリブだったそうです。
すごいな。。。

演奏が終わると、柏木さんが登場し、天野さんと助川さんが退場しました。

７曲目の演奏はタイトルがない曲です。
この海の光景を見て何か思いついたんでしょうか。
「環境が音を作り出すような気がした」と言ってましたが、柏木さんはこういう特殊な場所で曲を作ることがありますね。
確か、屋久島に行った時も曲を作ったんでしたっけ。。。
最初は2011かなあと思いましたけどそうでもなかったです。
神秘的なメロディのソロ演奏が続いていました。

再び助川さんが登場しました。

８曲目の演奏はエルメート・パスコアールの「Bebe」。
助川さんの持ちネタの曲です。
最初は助川さんが録音しながらいろんな音を重ねていく演奏でした。
ギターでこれを見たのは初めてだな。。。
エコーをかけたり笛を入れたりいろんな音を混ぜてなんかワイルド感がありました。
その後は柏木さんと一緒に演奏していましたが、やや暗めの演奏でした。

ここで天野さんが再び登場。。。
いや、再び退場。。。
今度はギターを持って登場。。。
どうやらギターが置いてあると思っていたようで、柏木さんが笑ってました。

柏木さん：雷鳴ってたら大変でしたね。僕たちの音より大きいですから。。。

考えてみたらそうですね。
ここはここは聖ステパノ学園。。。
決して防音を考えて作られてはいないはず。。。
まあ、雷が鳴ってたとしてもある意味野外ライブな雰囲気になってそれはそれでいいかなと思いました。

９曲目の演奏は「夕焼け雲」。
アルバム「pictures」に収録されています。
曲紹介では「夕焼け前に夕焼け雲」と言って笑いが出ていました。
オリジナルもギター伴奏が聞こえてくるのでちょうどいい感じです。
３人で穏やかに演奏していました。

柏木さん：２人ギターは初の試みでした。小さいスピーカーをつけてやったんですけど音のバランスが合わなかったので天野さんが案を出してくれました。スピーカーが後ろを向いてるんですよ。

天野さんと助川さんの後ろにスピーカーが置いてありましたが、まさかあれは後ろを向いてたとは。。。
全面ガラス張りのバックからの反響を聴いていたってことになりますね。
前から３列目で生音が聞こえてたのでちょっと気がつかなかったです。
いろいろな工夫をしてるんですねえ。。。

１０曲目の演奏は「musicasa」。
アルバム「Best Wishes」にも収録されている代表曲的な曲です。
このタイトルのアルバムも出てますね。
オリジナルと同様の明るい演奏でした。
観客は例のところに差し掛かると特に指導もなく「ラーラーヤー♪」と歌ってました。
さすがですねえ。
柏木さんは途中からユニゾンパートに切り替えていました。

この後はアンコールです。
いったん退場していた柏木さんたちが再び登場しました(^-^)//""パチパチ

アンコールありがとうございます。楽器を置いていった甲斐がありました。行きは大変だったと思いますが、帰りは下り坂です。滑りやすいので気をつけてください。

帰りは逆方向ですね。
雨が降ってなかったので滑ることはないでしょう。
楽に帰れそうです。

あと、サイン会の告知がありました。
持ってきたCDにもサインしてくれるとこのこと。
嬉しいですねえ。。。

アンコールの演奏は「大地を繋ぐ樹の下で」。
「最後にいつも弾いてる曲」と言ってました。
普段だとピアノ伴奏でしっとりと美しい演奏になるのですが、今回はギター伴奏でショーロ風の穏やかな演奏になっていました。
それでも、柏木さんのメロディは美しかったです。
助川さんのカヴァキーニョのトレモロも印象に残りました。

演奏が終わると柏木さんたちが退場し、コンサートが終わりました。

この後はサイン会です。
大磯には車で来ていたので、今回もアルバムを持参していました。
もちろん、車内で柏木さんの曲を聴くためです。
ベストアルバムの「Best Wishes」とオリジナルアルバム「musicasa」。。。
前者は先月の柏木さんと榊原大さんのデュオコンサートでサインを頂いたばかりなので、今回は「musicasa」に書いてもらおう。。。

スタッフの段取りが少し悪かったこともあって、出遅れた割にはササッと並べました。
10分くらいで私の出番になり、サインを頂きました。
サインをしてくれたのはなんと３人！！
こういうのが欲しかったんですよね。。。
右側のが天野さんで、左側のが助川さん、下に書いてあるのが柏木さんのサインです。

柏木さんは「また来てください」と声をかけてくれました。
ありがたいですねえ。。。
「また来ます！！楽しみにしてます」と返事をしました。
最後に両手で握手。。。
いい経験でした。

時刻は16時42分。。。
まだまだ明るいですね。
聖ステパノ学園の向かいにある大磯駅を撮りましたけど、これって15両編成の東海道線が止まる駅なの？？
想像よりも小さかったのに驚きました。
大磯を後にしました。

今回は11曲と少なめでしたが演奏時間が長くて楽しめました。
天野さんと助川さんのツインギターはとにかく爽快でしたねえ。
柏木さんもこのホールから見る風景を見て２人を選んだんでしょうか。
本文中にも書きましたが、まるで屋外にいるようなこの雰囲気のホールに合った演奏でとてもよかったです。
まさに真夏のコンサートだなあと思いました。
遠いところまで来た甲斐がありました。

次の柏木さんコンサートはビルボードライブですね。
今年は見に行く機会が多いですが、３週間後にまた違った演奏を楽しみます。